完全秘密主義恋愛♥
「はっ!?マジで!?」
ガッとあたしの腕を宝は勢いよくわし掴む。
いやいや宝さま、あなた爪が食い込んでるから痛いから。
「いったいなー、ホントだよー…」
あたしは眉をひそめて宝の指を力づくで解いた。
宝は目をまん丸く開いて、口はワナワナと震えていた。
かと思ったら、急に俯いて肩を震わせだした。
「……フッ…。フフフ…」
な、何コレ…。
宝って髪が黒くて長いからそんな挙動されたらホラーなんだけど。
「どうしましょう!事がうまくいき過ぎてどうにかなりそう!!おほほほほ!!」
宝は、いきなり天井を仰ぐと高らかに笑いだした。
こ、怖っ……!!
魔女かアンタ。
…てゆーか、
「それどういう意味?」