完全秘密主義恋愛♥


怪訝な目で宝を見る。


『うまく行き過ぎて』って………


宝はどうにか高笑いを収めて机に肩肘をついて何でもないように言い放った。


「そんなの言葉通りよ。安藤が瑆乃をちょっとでもそういう目で見てくれたらいいなーと思って、瑆乃をそんな感じにしたのよ」


……やられた。


ホント宝ってやつは…

「ありがとね。安藤の『反則』の真意はわからないけど」


だけど、朝来たとき『可愛い』って言ってくれたし。


宝の狙いはある意味で当たったんじゃないかと思う。


「どういたしまして」


宝は嬉しそうに、ふふっと笑った。



すると、教室の入り口にさっきの三人と、新たに5、6人入って来た。





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