完全秘密主義恋愛♥


もし…


もし…あたしが安藤と………そ、そういう関係になれたとしたら…。



『瑆乃。』


って呼んでくれるのかな。

あの声で…ってうはぁぁぁっ!あたしなんて妄想してんだろっ。


自分で妄想しといて顔がボッと熱くなる。


ううー。やばい。欲求不満だ。

これはちょっと危ないか?

窓ガラスに映った赤くなっている自分を見た。


「高瀬ー。宣伝いくぞー」


ビクッと飛び上がった。


安藤がついたての向こうからほかの内装の人たちとあたしを呼んでいた。


い…

「…今行くー!」


窓ガラスでGOサインが出せるまで、軽く髪の毛を手ぐしで梳いた。


も、妄想は家でしよう……。


と、後から考えるとちょっとずれたことを考えながら、安藤たちのところへ向った。



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