完全秘密主義恋愛♥
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せっかく朝セットした髪も走って台無し。



それに気付いたのは人気のない廊下で立ち止まってから。




はあ…。


疲れた……。



壁に寄りかかってずるずると座り込んだ。


ひんやりと壁と床から心地よい冷たさが伝わってくる。



……バタバタバタバタ


遠くから走っている足音が聞こえる。



バタバタバタバタバタバタ



…?…近付いてない?



ダンッ。



角から焦った様子の安藤が現れた。


だいぶ息があがっている。



何で……。



唖然として安藤の顔を見上げる。



安藤はあたしの顔を見ると、安心したようにほっと息をついた。


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