完全秘密主義恋愛♥
「ねえ…もしかしてさ…山根ってまだあたしのこと好き…?」
安藤はぶっ飛んだあたしの発言に驚いたように目をぱちくりさせた。
「……まぁ…そうかもな…」
安藤は耳の後ろのあたりをぽりぽりかきながら答えた。
それなら…たぶん……。
ストンと腑に落ちる。
思いついた仮定を整理して考えた。
……あたし結構バカだ。
行き着いた結論にため息が出る。
「何だよ高瀬。結局何だったんだ?」
安藤がズボンのポケットに手を突っ込んで胡散臭そうな顔であたしを見てきた。
「いやぁ…結構バカなんだけど…」
「それは承知済み」
「もっぺん言ってみろや」
あぁ、何だかこのノリ久しぶりだ。
てか、ほんとに安藤にだけはバカ呼ばわりされたくないんだけど。