完全秘密主義恋愛♥
中庭はかなり賑やかだった。
校門の近くで茶華道部が受付をしているみたいだけど、かなり大変そうだ。
他のクラスの露店があったり、宣伝の声が叫ばれたりしている。
あ、焼きそば売ってる…。
匂いに誘われて思わず目を奪われる。
いいなぁー。
「高瀬…お前今『焼きそばいいなー』って思ってただろ」
安藤が呆れ半分笑い半分で言った。
「な、何で分かッ…!?」
つーか、何て失敬な!!仮にも女子に!!
「顔に書いてたよ、高瀬さん」
と、意外にも面白がっている美保ちゃん。
「ーー書いてないっ!!」
ぷくーっと気持ち的に膨れる。
宣伝のみんなもクスクス楽しそうに笑っている。
うー…あたしみんなにいじめられてる~。
ある意味新しいポジション確立された感じだ…。
まぁでも焼きそば食べたいのは本音なんだけどね。