完全秘密主義恋愛♥





宝のお父さんとお母さんはすぐに見つかった。


校門の近くを人だかりの中2人で歩いていた。



「あら、瑆乃ちゃん。やだぁ可愛~い!」

宝のお母さんがにこっと笑う。


「どうしたんだ1人で?」

やはり容姿端麗な宝のお父さんが小首を傾げる。


美男美女があたしと喋ってる!凄い!!

って違う違う本題忘れるところだったわ。



「あの、宝の写真を撮りたいと思ってですね…」


やっぱり美男美女相手だと緊張する。


「あら、それなら喜んで我が家のカメラを貸してあげるわ♪あたしたちが宝を撮ろうとしたらすぐ逃げちゃうのよねぇ。何でかしらぁ」


「そりゃ鬱陶しいからだろ。学校の友達相手なら下手に邪険に出来ないから撮り放題だと思うよ。」


そう言って爽やかに笑う宝のお父さんは宝より何枚も上手だと思った。


「宝じゃなくても好きに撮っていいわよ☆」

と、宝のお母さんはウインクした。

何て可愛い仕草なんだろ。


そんなわけで宝の両親から快くデジカメを借りると、あたしは走ってみんなのところに戻った。




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