完全秘密主義恋愛♥


ナッキーは慎重に歩きだした。

フラフラと、こっちへ歩く姿は頼りない。
周りの人もちょっとした好奇の目でみている。

あたしもこんな風に見られてたのかー!改めて恥ず!

あたしは微妙な心境でナッキーに指示していた。


フラフラ、フラフラ。


あ、危なすぎるよナッキー。周りの人若干迷惑そうだよ。

あたしはナッキーの後方にいる安藤たちのほうへ視線を移した。

山根くんと和やかにハハハと談笑中。

えぇぇえあんまり興味ないのかな安藤クン!ちょっとは心配しようか!


「そうそう、そのまま…」

ナッキーは石まであと少しというところに来ていた。

あー、なんか『お菓子あげるからおじさんについておいで』とか言って小学生を釣るおっさんの気分だーやったことないけど。

と、まぁおっさんのようなことを感じていた中学3年生のあたしでした☆←おい



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