完全秘密主義恋愛♥


「さあ?時間大丈夫かなー。秋田さん、いいですか?」

あたしは離れたところに男子2人といる秋田さんに声をかけた。

「御守りですか。そうですね、いいですよ」

秋田さんはにっこり微笑んだ。

「じゃぁ買おう!瑆乃も買うでしょ?」

ナッキーがあたしの腕を掴んで言った。

「あ、ううん。あたしはいいや。」

あたしがそう言うと、ナッキーはあからさまに眉毛がキレイに八の字に下がった。こめん写メっていいかな。

「ええ~。何でー?」

「やぁ~家に持って帰るお土産を買い過ぎて今サイフのなかあんまり入ってないんだよね」

ナッキーはプクーッとほっぺを膨らましてあたしを睨んだ。んー可愛いね。

「ばーか。どーせ全部食べものでしょ?どんだけなのよ」

はい、よくお分かりで。全部食べものですとも。だって滅多に京都なんか来れないんだから買っとかなきゃ損でしょ。効き目があるかどうか怪しい御守りにかけるお金も食べものに使われた方がきっと嬉しいよ。ウン。



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