完全秘密主義恋愛♥

雄大雲



トクン、トクン。

心臓の音がうるさく聞こえる。



「…何?」


あたしは山根くんを見上げた。


すると、山根くんは安藤やナッキーのいるところから少し離れたところに移動して、あたしに手招きした。



移動してから改めて山根くんを見た。


すごく、真剣な顔。


さらに、周りの音が聞こえなくなった。





「俺…、高瀬さんのこと…好きなんだ」




ザアアアッと再び、あたしの世界に音が戻ってきた。



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