完全秘密主義恋愛♥


安藤がナッキーの髪を後ろから拭いてあげていた。

恥ずかしそうな顔をしているナッキー。


俯いていて髪で見えない安藤の表情。



そこには、ふたりだけの世界があるみたいだった。



あたしは長い長い瞬きをした。




再び、瞼を開くとあたしは山根くんを視界にとらえた。


無意識に手に力が入った。



ゆっくり告げた。



「いいよ……、付き合うの」










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