完全秘密主義恋愛♥
思わず頬が緩んで足どりが軽くなってしまう。
ナッキーはその様子を斜め後ろから冷めた目で見ていた。
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バカだ。
たかだかいつもより早く帰れるくらいでルンルンしちゃって。
斜め前を軽い足どりで歩く単細胞・高瀬 瑆乃を冷めた目で見た。
アンタなんかに瑆はやらないわ。
ナッキーこと那岐 希は心の中でつぶやいた。
瑆が瑆乃のことを話題にするようになったのは少し前からだった。
最近、席が近くなってよくしゃべるようになったと言っていた。
ちょっとおもしろくなかったけど、中学の頃は気の良いツレで、ほどほど仲が良いほうだったからそれ程気にしていなかった。
それなのに。
『ねぇ、イメチェンしねえの~?』
瑆は希の髪を弄びながら言った。
『なんで?どんな風に?』
そう聞いた。
『肩くらいまで切ってさー、ちょっと毛先はねさせて黒ぶちメガネかけてー?そしたら、高瀬みたいになるじゃん?』
は?