完全秘密主義恋愛♥
「瑆乃ちゃんって、ホント美味しそうに食べるのね~。見てて楽しいわあ。作り甲斐があるってものね」
「えッうそ、あたしそんな顔してるの!?全然気付かなかった!」
「いやーすごいわよ。あんたにとって食べることは生きる目的なのねー」
宝が、うんうんと頷きながら言った。
うわぁそうだったんだあ……。
何かちょっと恥ずかしい…。
でも、
「ほんと美味しいです。すごく幸せ噛みしめてます」
あたしがマジメにそう言い切ると、2人は吹き出した。
「噛みしめるって、ふふふ。ありがとう。お誉めにあずかり光栄だわ」
宝のお母さんが言った。
「でもさー、ホント瑆乃よく食べるよねー。修学旅行のときもおこづかいほとんど食べものに使ったんでしょう?なのに体重とか平均値以下キープだもんねー」
宝が羨望の眼差しをあたしに向けた。
ちっ、イヤミか宝め。
「とか言いつつ、宝だって胸はデカいくせして脚とかツルツルで細いでしょーが」