幸せになりたい。


あの日…あたしと勇気が初めてキスした日以来、塾では何も変化がない。


ただ、あたしが勇気を好きで
勇気もあたしを好きで。

キスしたことを知ってるのは
紗良しかいない。


塾のクラスが違うから、
あたしと勇気が話すことができるのは休憩時間の教務室。

先生たちの事務所のような
教務室は普通なら生徒の質問に
対応したりする場所だけど

あたしたちの学年は例年にない程
の仲良し学年。
よって教務室=たまり場となっていた。


ここが唯一、あたしと勇気が
自然に話せる場所。

みんながいるからこそ
自然体でいれる…はずが…







「おい、カス」
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