会いに来たひまわり《短編》
あれは1年前のこと…―。
「遥加…わりぃな。こんな遅くまで残しちゃって。」
「大丈夫ですよ!あした必要な資料なんですから」
この人は、1個上の先輩で秋元 奏(アキモト ソウ)先輩。
あしたは大学で研究の発表があるから。今日は大忙し…
だから遥斗の面会にも行けないんだ…――。
なんか1日会えないだけで寂しい…。
そんな気持ちを察知してくれたのか
「碧海のお見舞いは大丈夫なの?」
先輩は心配そうな声で聞いてきた。
優しい先輩だな…