恋愛模様


『ちょっと桃!!何であいつが桃に会いに!?知り合いなの!?ってか何故にアメ!?』


さっきまで頭がフリーズしてた莉胡が覚醒したかの様に凄い勢いで質問攻めしてくる


『そんなにたくさん1度に聞かれたら困ります』


今だに興奮している莉胡を押さえて、私は莉胡の質問に1つひとつ答えていった


昨日あった事を全部言い終わると、莉胡は考え込みながら首を傾げる


やはり…莉胡も私と同じ事を思っているんでしょうか……?


『昨日、桐風と関わったのは分かった。でも何でわざわざ隣のクラスの桃にアメを持ってきたの?』


『それが……よく分からないんです』


別に約束していた訳でもないですし……アメが欲しいと言った覚えもありません


私が忘れているだけなんでしょうか……?


『それにこのアメ……桃が昔から食べてるアメじゃん』


莉胡が私の手の上に置かれたアメを指差す…昔から私が大好きなこのアメ……


いつもポケットに入れて暇な時に食べるこのアメは、アメの中にイチゴのシロップが入っていて本当にとろ甘で美味しいアメなんです


『桃もよく食べ飽きないよねぇ』


『大好きですから』


私はそう言いながら桐風くんにもらったアメを口の中に入れた


…………ん?


アメを包んでた包装紙に何か書いてあります


私は眼鏡を上げ、声を出さずに読んだ











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