恋愛模様
『そ、そう?……茶髪もいいかもな』
『はい』
ふと、窓に目をやると
もう辺りは暗くなり始めていた
『あ!もうこんな時間です!!それでは、私は帰りますね』
私は結局読めなかった分厚い本を鞄に入れて帰る準備をしだした
『送っていくよ』
『あ、大丈夫です!私…寮なんで、すぐですし……』
私は桐風くんの厚意を丁寧に断った
人に迷惑はかけたくありませんから
『ダーメ!俺が送っていきたいの!!!行くよ』
『え?桐風くん!?』
桐風くんは私の腕を掴み、図書室から出た
それから私の腕を掴んだまま寮に向かって歩いていく
掴まれた腕が・・・熱いです
私は顔が赤面するのを抑えつつ、何故か嬉しいと思ってしまった自分に気付かないふりをした