タビタチノトキ
「葵ちゃん、俺、もう行くわ!
なんかあったらまた来てね!」
「はい…」
そんな、可愛げにあいさつして…
春くんと離れた。
「なぁ…小泉…さん。あんた、あいつのこと好きなの?」
小泉さん…かぁ…。
「う……ううん。憧れてる…だけ」
そう、自分に言い聞かせて…。
「それと…小泉で…いい…よ」
そして、苦手な男子と一生懸命話した。
「葵ちゃん!カワイイ☆」
「そ…そう?」
我慢してた子が言った…。
カワイイってなにが?
「あたし、藍野リサよろしくね!葵ちゃん」
「うん!リサちゃん」