リョウとシュウ ~ドラゴン退治の旅~
「お初目にかかります。王妃」
「いえいえ…もっと楽にしゃべっていいわよ。ナターシャさんの息子ですもの」

いやいやいやいや…
俺の母親どんだけ信頼されてんだよ…

「ナターシャさんはすごかったわぁ…ねぇお父さん」
「そうだな…。一週間でドラゴン3匹倒してきたときもあったな」

一週間で3匹…
なんだよその数…。
ありえねぇだろ…。
どんだけ魔力つかうんだよ……。

「ナターシャさんの息子さんでしたか…失礼…」

ちょっと待てよ…。
ナターシャさんの息子さんでしたか?
じゃあ、だれの息子と言われてたんだ?


…………。



あんの親父…なんで妻には言わずに…息子にはベラベラ喋ってんだよ…。


「はじめまして…リョウ・エレメンタスティックです…」
「ふーん…。母方の名字を受け継いでるんだ…」

ナツメ……。
俺、こいつキライ…。


「父方は?」
「さぁ…俺、父親には会ったことがないもので…」
「そうなんですか…いやはや…それは失礼…」



こいつ…知ってるくせに…



「そうだ、リョウ、シュウ今日は泊まっていきなさい」











えぇ、これが…
シュウと出会って2日目の夜であった。

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