水色のエプロン
最初は力がいっぱい入っていたキャンディーだったけど、こちらが無理に嫌がることをするのをやめると、自然とキャンディーの力もスッと抜けていった。後肢も同様に・・・。気付けばあっという間にキャンディーの爪切りは終わっていた。
「ほら!キャンディーいい子だったね。爪切りできたね。」
当のキャンディーも思い違いを感じたのか、きょとんとまん丸な瞳でこちらを見つめていた。
「少しずつ慣れて行こうね。」
私はそう言って、キャンディーを抱き上げシャンプー台に連れて行った。
シャンプーをする時も顔に水が掛からないように、スポンジも使って。洗われている犬の気持ちになって・・・。
気持ち良さそうにしているキャンディーをみているとこっちも楽しい気分になってきた。
「かゆい所はありませんか?」
美容師さんはこんなふうにいつも私に聞いてくれる。シャンプーだってとても気持ちいい。それと同じようにしてあげれば、きっと犬たちだってトリミングを好きになる。
そう思ったらますます仕事が楽しくなった。
ブローをして、それからカット・・・。
カット・・・。
「どうしよう・・・。だけど、さすがにカットは難しいかも。」
チワワの部分カットは何度かしたことがあった。
「それを思い出してもう一度・・・。」
私はシザーケースを腰につけた。そしてキャンディーの首にリードをかけ、手足の飾り下を揃えて整える。胸の毛も飛び出ているところをカットした。それからお尻の毛を・・・。
「お尻は、どうやってカットしたらいいんだろう・・・。」
するとキャンディーがこちらを振り向いた。
「アタチの家のおママはアタチのお散歩をするとき、カットした後のぷりぷりとしたお尻が可愛いって言ってくれるのよ。」
私は驚き、もう少しで左手に持っていたコームを地面に落としてしまいそうになった。
「ほら!キャンディーいい子だったね。爪切りできたね。」
当のキャンディーも思い違いを感じたのか、きょとんとまん丸な瞳でこちらを見つめていた。
「少しずつ慣れて行こうね。」
私はそう言って、キャンディーを抱き上げシャンプー台に連れて行った。
シャンプーをする時も顔に水が掛からないように、スポンジも使って。洗われている犬の気持ちになって・・・。
気持ち良さそうにしているキャンディーをみているとこっちも楽しい気分になってきた。
「かゆい所はありませんか?」
美容師さんはこんなふうにいつも私に聞いてくれる。シャンプーだってとても気持ちいい。それと同じようにしてあげれば、きっと犬たちだってトリミングを好きになる。
そう思ったらますます仕事が楽しくなった。
ブローをして、それからカット・・・。
カット・・・。
「どうしよう・・・。だけど、さすがにカットは難しいかも。」
チワワの部分カットは何度かしたことがあった。
「それを思い出してもう一度・・・。」
私はシザーケースを腰につけた。そしてキャンディーの首にリードをかけ、手足の飾り下を揃えて整える。胸の毛も飛び出ているところをカットした。それからお尻の毛を・・・。
「お尻は、どうやってカットしたらいいんだろう・・・。」
するとキャンディーがこちらを振り向いた。
「アタチの家のおママはアタチのお散歩をするとき、カットした後のぷりぷりとしたお尻が可愛いって言ってくれるのよ。」
私は驚き、もう少しで左手に持っていたコームを地面に落としてしまいそうになった。