君ノ声




【リボン 返して】




合わない目線。


ボードを見つめ、思う。




ボードに書かれた字はどこか、いつものように整った字ではなくなっていた。




その理由は聞かなくても分かる。




とうとう分かったか。


やっと理解したか。



コイツはずれ過ぎている。




本来ならば、〝そうか〟の友達のように最初の時点で気づくべきだ。




一度下げた視線。


上げることが出来ない。



理由は分からない。






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