君ノ声
なんだろう。
そんな〝そうか〟を見て、なぜか心がスッキリした。
何故だろう。
分からないけれど、爽快に似た気分になった。
この感情を何と呼ぶのだろうか。
名前は存在するのか。
「それじゃあね」
ポン、と頭に手を載せ、そんな言葉を口にして足を進める。
今度の〝そうか〟は何もせずに、その場に立ち尽くしていた。
足を進める。
〝そうか〟から離れる。
今すぐにでも離れなければ、自分自身にストップがかけられなくなると感じた。
何を仕出かすか分からない。
やばい。
やばい。
破壊的衝動が…。