君ノ声





1つ、気づいてしまった。



1つ、分かってしまった。





「…………、」





この衝動。



真っ白な〝そうか〟を黒に染めたくなる。



抑えきれない破壊衝動。




純粋で澄んでいて、何も疑わない瞳を汚してみたい、そう思ってしまう、自分の醜い心。




だからこうして必要以上に絡もうとしてしまう。



いつもの自分なら有り得ない行動の理由はそれだ。






やっと理解し、安心した。




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