食べちゃいたい。
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"初めに"

このホームページはカニバリズムである当ホームページ管理人が実の妹を食べるまでの経過を記録したものである。

これを事実ととるか嘘だととるかは閲覧者に任せるものとする。

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あたしはさらにスクロールさせ、"記録"と書かれたメニューを押す。

吐きそうだ。
ふるふると震える手がふと温かさに包まれた。

ふと横を見ると電話を終えただろう羽賀君があたしを力強く見つめながらあたしの手を握ってくれていた。
不思議と安心するあたしに羽賀君は小さな声で呟いた。

「大丈夫。あと5分もすれば警察がくる。どうやら近所の人がもう通報していたらしい」

ドアの向こうのお兄ちゃんはまだ叫んでおり何度も何故もドアを壊そうとしておりドアにはひびが入っていた。

間に合うの?

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