ヘタカレ王子様。
「……そうだね…
最初、あいつおどおどしてた…」
「…あ。それで助けたんだ」
優衣は呆気なく答えを当てる
なんとなく、
優衣なら分かる気がした
「だって
世奈があたしを救ってくれたから」
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保育園の頃。
転入してきたわたしは、
保育園で友達をたくさんつくって
グループを作っていた…
楽しかったけど
すぐに友達は離れていった
わたしに悪意はなかったはずである
友達は、新しい友達を
見つけたのだ…
止める権利はない
と、わたしはわたしを抑えた
寂しくて
寂しくて
たまらなかったのに…