ヘタカレ王子様。





「……そうだね…

最初、あいつおどおどしてた…」





「…あ。それで助けたんだ」






優衣は呆気なく答えを当てる


なんとなく、

優衣なら分かる気がした





「だって


世奈があたしを救ってくれたから」



*****************




保育園の頃。





転入してきたわたしは、


保育園で友達をたくさんつくって

グループを作っていた…




楽しかったけど

すぐに友達は離れていった



わたしに悪意はなかったはずである


友達は、新しい友達を
見つけたのだ…




止める権利はない


と、わたしはわたしを抑えた




寂しくて

寂しくて



たまらなかったのに…





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