ヘタカレ王子様。





「――世奈!!」




この声、


「世奈避けろ!!」





何がなんだか解らず、とりあえず座り込む。




その瞬間、手加減なしに人の足がナンパ野郎の腹溝に撃ち込まれた。






「……、あ」





…やっぱり、楢崎君…






「世奈!大丈夫か!?」



「う、うん…」







やばい…気まずいよ…。


ここに戸唖が来たら、さらにやばい…






「世奈あー!あ、いた」








わたし、


グッドラック。







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