ヘタカレ王子様。
「戸、ひゃ!?」
戸唖の名前を呼ぼうとして、楢崎君に抱き寄せられた…
めまいさえしてくる、男子3人の挟み打ち…。
世奈、最高潮に痛いです。
「楢崎、君、あの、大丈夫、だから」
カタコトだ…。
早く離して…戸唖に見つかったら…
「…ごめん。やっぱり俺、世奈が好きだ。」
「ゎ、わかったから、離して…?」
って言ったら、さらに強く抱きしめられた。
もう、ちょっと限界…
「――世奈ッ!」
戸唖!
戸唖はわたしが楢崎君に抱きしめられているのを見るなり、わたしを強引に引き寄せた
「……せっ、世奈は渡さないぞ!!」
戸唖の手が、強くわたしの手を握り締める。
戸唖の中は…
安心する…