ヘタカレ王子様。
…………!?
がちがちに強張った私を
見透かしたように、
電話の向こうから笑い声が響いてきた
《うっそぉー♪
なに?ドキドキした?》
拍子抜けした。
やっぱり…
なんてイジワルなひと…。
《んじゃぁな。おやすみ》
「ゎちょっ…」
《ン?なに?》
「あの…っ!あした!
教室…覗いていいですかっ…!?」
《別にいいっしょ。俺に会いたいわけ?》
顔が爆発したかと思った
「なっ…」
《わかったよまた明日な》
プツッ。
……………。
ツー、ツー、ツー……
パチン。
ケータイを閉じた私は、
イラッとした感覚を味わった
「なんなのアイツーっ!」
余裕ぶった感じが、とても挑発的で
私はいつまでも
ベッドを叩いていた