ヘタカレ王子様。




きゅ、と。







握り締めていた手を引っ張って、




優しく抱きしめた。








抵抗出来なかった




視界が涙で見えなくって、

声が詰まって出なくって、…







力強いはずの楢崎君の中。




優しい温かさで

いっぱいだった…








戸唖、


戸唖。





あなたを愛してるよ。



苦しいけれど、

悲しいけれど、





わたしは

あなただけなんだ。








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