ヘタカレ王子様。
《世奈は、俺が幸せにしてやる!》
「………ありがとう…」
戸唖の一言が蘇った
【君は幸せ?】
わたしは…
これでよかった…?
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「結局、別れたんだぁ…」
下校、
藍と並んで歩く住宅街。
わたしは夕日の寂しさを
感じていた
「やっぱり…藍の言う通りだった…」
「でしょ!?…てことじゃなくて…世奈はそれでいいわけ!?」
…わかんないよ…
わたしが好きなのは…
わたしがいてほしいのは…
「世奈…」