ヘタカレ王子様。




《世奈は、俺が幸せにしてやる!》





「………ありがとう…」







戸唖の一言が蘇った




【君は幸せ?】






わたしは…


これでよかった…?




*****************



「結局、別れたんだぁ…」




下校、


藍と並んで歩く住宅街。




わたしは夕日の寂しさを

感じていた






「やっぱり…藍の言う通りだった…」



「でしょ!?…てことじゃなくて…世奈はそれでいいわけ!?」





…わかんないよ…


わたしが好きなのは…

わたしがいてほしいのは…




「世奈…」





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