ヘタカレ王子様。
「…じゃ、バイバイ」
わたしは藍と、
いつも通りに分かれようと
「待って!!」
急に大声で止められた。
止まって振り返ったわたしに
なんだったっけ、と
自分で呼び止めといて忘れ、
思い出した
「せっかく近くにジャスコがあるんだし、何かしていこ!」
*****************
「お腹すいたねー!
なんか食べようよ!」
「う、ぅん」
わたしは、実をいうと
友達とどこかに出かけるのは
とても珍しかった
友達と行くことがなく、
ほとんど親となのだ
だから…
すごくワクワクしてる。