ヘタカレ王子様。
私と泣き笑い。
目が覚めたら、そこは病院だった
白い天井と、薄い水色のカーテン、幸いにも誰もこの病室に入っていなかった
おかげで、気を遣わないですむ…
「はっ」
…と、思ったのだけれど
カーテンで仕切った向かい側のベッドに、戸唖が寝ていたようである…
「…とーあー?」
「……世奈っ!?」
ガバッとカーテンを開けた戸唖の顔は、疲れでどっぷりだった
「ど、どうしたの!?」
すると戸唖は、一度固まり言葉を理解して
「…いや…世奈が、ずっと寝たままだったから…」
…!?