ツンデレのススメ! 〜ツンデレ義弟×天然義姉〜



ソファーに足を組んで座っている雅紫くんと、立っている私。




まるで氷柱みたいな、冷たくて鋭い視線が突き刺さって、私はしばらくの間動けなかった。





「ほら、雅紫も席に着いて」




私と雅紫くんが見つめ合う――


というよりも、私が雅紫くんに睨みつけられているのに気づいた仁さんが、雅紫くんを促した。




「はぁ……」




すると雅紫くんはため息をついて渋々ソファーから立ち上がった。



雅紫くんが私の横を通り過ぎて行く。





……もしかして、私、ものすごく嫌われてる?





< 21 / 52 >

この作品をシェア

pagetop