ツンデレのススメ! 〜ツンデレ義弟×天然義姉〜
「それじゃあ雅紫くん、美波、いってらっしゃい!」
「美波ちゃん、雅紫のことよろしくね。雅紫、頑張って友達作るんだよ!!」
「はーい!行ってきますっ」
「…………」
新しい家は学校から歩いて10分くらいの距離にある。
たかが10分。
されど10分。
当然和やかなムードになるわけもなく、私と雅紫くんは微妙な距離を置いたまま歩いていく。
「雅紫くん、準備早かったね!朝ごはんちゃんと食べれた?」
「……。」
頑張ってなんとかコミュニケーションをはかってみる。
雅紫くんは私の顔をチラッと見ると、はぁ、とため息をついた。
雅紫くんの顔には思っきり
『何で君にそんなこと言わなきゃいけないわけ』
って書いてある。