ツンデレのススメ! 〜ツンデレ義弟×天然義姉〜
「あそこに見えるあれ、高校?」
「あ、うん!あそこが雅紫くんの転校先の学校だよ」
雅紫くんの指先を視線で追うと、家と家の間から少しだけ私達が通う高校が見えていた。
「そう。じゃあここまででいいよ」
「え?」
「見えれば一人で行けるから。わざわざペース合わせる必要ないでしょ」
「ちょっ…雅紫くん!」
そう言うなり雅紫くんは急に歩く速度を上げた。
私が少しぽかんしていた間に、雅紫くんとのは距離はどんどん開いていく。