ツンデレのススメ! 〜ツンデレ義弟×天然義姉〜



「……近藤雅紫。よろしく」


「仲良くしろよ―。席…はあそこに机、持って来るか」




そう言って先生は私の隣を指差した。



窓際の1番後ろ。


朝のホームルームが終わって、机が運ばれて来た。




「雅紫くん!席も隣ってすごい偶然だね」


「馴れ馴れしくしないでくれる?担任は義姉弟だって知ってるんだから偶然って程でもないでしょ」




雅紫くんの言葉がザックリと胸をえぐる。



……でも、絶対めげないんだから!


全てはお母さんの幸せ、ひいては近藤家の明るい未来のため!!



今日雅紫くんが私の隣になったのだって、きっと神様が仲良くなりなさいって応援してくれてるに違いない!




……自分で自分を元気づけるって、ちょっと虚しいな……





「ちょっとアンタ。さっきから聞いてれば、それがお姉ちゃんに対する態度なワケ?」



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