ツンデレのススメ! 〜ツンデレ義弟×天然義姉〜
「……あの人、忘れてるみたいだね、教科書」
「後で言いに行かなきゃね。先生忘れっぽいから」
「教師としてそれってどうなの」
興味なさそうに先生を見ながら、そう毒づく雅紫くん。
もしかしたら、雅紫くんって誰にでもああなのかな?
それとも、やっぱり再婚が嫌で、新しい家も学校も全部が嫌いになっちゃった?
雅紫くんは今まで私の周りにいなかったタイプの人だから、よけいに何を考えてるのかわんないよ……
「ねぇ、早くしてくれる?」
「え?」
つい、もんもんと考え込んでいると、雅紫くんの顔がすぐ目の前まで来ていた。