星降る夜に…
           ある晩、窓に七色の月の光がさしこんできました                      その光は砂を、七色へと変えてゆきました。                                   何かがこみ上げてくるのを彼女は感じました                                              気がつくと、涙が静かに静かに頬を伝っていきます                                小瓶を握りしめ                                     『どうか帰ってきて… 私の側にずっと、ずっといて下さい…』                                                と、とぎれとぎれに  止まることを知らない 涙を流しながら、何度も何度も、願いました。
< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop