星降る夜に…
           気がついたのです                         自分のこぼした涙の雫が砂になっていたのを…                       月の光に照らされて  キラキラと輝いていました                                                      「いつまでも     泣いてばかりでは   甘えてばかりではいられない…」                                        彼女はそうつぶやくと、砂を小瓶にいれて   毎晩、毎晩、月の光が 差し込む窓に置いておきました。                                        その日から、小瓶の中の砂は増えていきませんでした。                                                                                     どのくらいの月日〔トキ〕がたったのでしょうか
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