満月の夜に私は彼に囚われる
秘密
「間宮春樹です。」
一礼して、私の隣の席に着く。
転校生の挨拶にしては、無愛想過ぎる彼の挨拶も、顔の良さでクールと言うことで片付けられる。
「橘楓です。クラス委員もしてるので、何かあれば聞いてください。」
事務的にそう告げると、彼は一瞬私を見た。
その目があまりに冷たく、そんな冷たい視線に忘れてしまった記憶が揺さ振られる。
一礼して、私の隣の席に着く。
転校生の挨拶にしては、無愛想過ぎる彼の挨拶も、顔の良さでクールと言うことで片付けられる。
「橘楓です。クラス委員もしてるので、何かあれば聞いてください。」
事務的にそう告げると、彼は一瞬私を見た。
その目があまりに冷たく、そんな冷たい視線に忘れてしまった記憶が揺さ振られる。