満月の夜に私は彼に囚われる
「・・・ハルト君ってどんな人?」
帰り道にどうしても気になって、口に出す。
繋いだ手に力がこもれば、聴くべきではなかったのだと、悟る。
「楓にとっては、とるに足らない存在だから、忘れてていいよ」
「とるに足らない存在?」
そんなはずはない。
だってこんなにも気になっているのだから。
帰り道にどうしても気になって、口に出す。
繋いだ手に力がこもれば、聴くべきではなかったのだと、悟る。
「楓にとっては、とるに足らない存在だから、忘れてていいよ」
「とるに足らない存在?」
そんなはずはない。
だってこんなにも気になっているのだから。