満月の夜に私は彼に囚われる
「悪いけど、俺も参戦する事にした」


「参戦・・・卑しいお前が王になるとでも言うのか?」


ハルキは、顔を歪ませる。


「王の条件は、王の子であり、彼女を手に入れること、俺とハルキに、条件の優劣はない。」


環境的には圧倒的に不利なことはわかっている。


自分の母親とハルキの母親、実家の力関係は、歴然。


落ちぶれた貴族の娘と皇族との血縁関係が濃厚な貴族。


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