LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~

星羅はもう帰っただろうか?

俺が家にたどり着いたとたん、星羅の泣き叫ぶ声が聞こえたんだ。

俺は、慌てて家に入った。

星羅、君は気付いてなかったね。

俺がそこにいることを。

君は、ビショビショに濡れながら泣き喚いていた。

そんな君をなだめるように寄り添う新垣。
そこで声をかければよかった。

後悔したよ。


君の泣き声が止まったんだ。

君のくちびるが言葉を発っせないように新垣に塞がれていた。

俺が一番見たくない瞬間。

俺は、見て見ないふりをしたんだ。


今、帰ったふりをして、大げさに君の名前を呼ぶ。

少しでも早く君を新垣から離したかったんだ。

冷たいシャワーの中、俺達の間を居心地悪い空気が流れる。




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