LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~
病院の匂いがする。
大嫌いな匂い。
パパを連れて行った時と同じ
匂い。
わたしは病院が大嫌いだった。
わたしは、先生に引きずられる
ように、一歩一歩力なく歩いた。
先生は、急ぎたかったはずなのに。
ひとりで先にいけばいいのに。
そんなわたしに付き合ってくれた。
現実が、少しずつ少しずつ確実に
近づいてくる。
下を向いたまま歩くわたしの足が
先生が止まったと同時に止まる。
白いドアの前で。