LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~
「せい・・・ら」
今にも消えそうな声でわたしの
名前を呼ぶママ。
わたしの髪を撫でて笑って
くれる。
頬に流れる涙も拭き取ってくれる。
優しい手。
ママのぬくもり。
「義君を責めないで。ママが
全部頼んだの。ごめんね。
ごめんね星羅。パパが寂しがっ
てるみたい。笑っちゃうよね。
パパと同じ病気になるなんて。」
パパと同じ病気。
でもママはあんなに元気で。
ウソでしょう。
「ママ・・・。」
「義君と仲良くしてね。」
そう言ってママは眠りについたんだ。
最後にママが目に焼き付けたのは
きっとわたしじゃなかったね。
わたしの事を先生に託したかっ
たんだね。
ママの気持ちも先生の想いも
気付かなかったよ。