LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~
「先生、何で?どうしたら
そうなるの?ママは先生と結婚
するってわたしに言ったわ。
先生だって、認めたじゃない。」
「それには、訳があるんだ。」
「訳?」
「そう。真希さんに頼まれた
んだ。」
「ママに?」
「俺の前に真希さんが現れて
俺に言ったんだ。自分は長く
生きられないと。新垣先生と同
じ病気だと聞かされた時俺は、
覚悟を決めたんだ。何があっても
真希さんと君を守るって。
そんな俺に、真希さんは星羅と
生きてほしいって頼んできた。
ひとり残される君と生きていって
ほしいって。
だから、真希さんは俺に結婚して
ほしいって頼んできたんだ。
君にとって、家族を作るために。
自分が死んでしまう前に、星羅、
君に家族を残すために。」
「ママ・・・。」
「でも、俺は君を愛していた。
君の父親になんてなれそうにも
なかった。
俺は、断ったんだ。君の父親に
なることは。
そのうえで、家族になる方法を
俺が提案したんだ。
君の夫になることを。」
「そんな。」
「馬鹿げてるよな。君の意志
も確認しないで。
でも、俺はほしいものは手に入
れる。
俺にとって君はどんな手を使っ
ても手に入れたかったんだ。」
「なら、どうしてママと結婚
なんて嘘ついたの?」
「それは真希さんの意見なんだ。
突然夫ですって俺が君の前に現
れるより、君に俺を知ってもら
う時間を与えようって。一緒に
生活してかけがえのない存在に
なるまではって。
真希さんもこんなに早くなんて
思ってなかったんだろうね。
何でも頑張る人だったから。
きっとまだ頑張れるって思って
いたんだろうね。」