幼なじみに恋をして
六年前のあなたと最後に別れた日。
「誰でしょう!」
あの日あたしが朝学校に来て席に座ると
あの時もあたしは目を隠された。
「洋以外いないじゃん」
クスクス笑うあたしは外そうとしていた手の力を緩めた。
「あー安心しちゃったでしょ〜」
洋が手を外して
あたしの隣に座る。
「なに?」
ずっと前から
あなたの目であたしは全部わかってたんだよ。
あなたはあたしの隣に座ったとき目線を合わせなかった。
昨日一緒に帰ったとき
あたしのいちごのストラップもらっていったでしょ?
『それ、かわいいから欲しい』
って・・・。