幼なじみに恋をして
「なんか二人で帰るの久しぶりだなぁ」
「たしかに」
思えば最近、
ずっと輝樹はあのつきまとわられてる女の子と帰ってた。
だから俺も後輩つれてちょくちょく帰ってたし。
「あんさ、俺萌ちゃんの家わかっちゃった」
「は?」
突然なにを言い出すかと思えばそんなことだった。
「なぁ?知りたいか?」
輝樹がにやにやしながら俺の方にくる。
当然知りたい。
もしかしたら一緒に朝行けるかも知れないのに。
でも、
「親父使えばわかるしな」
俺は俺達の学校の校長の息子だからな。
まぁいろいろわかるんだよ。
なんて思ってたら輝樹は待ってましたとでもいうように口を開いた。