幼なじみに恋をして
そんなこと一度もいったことなかったよね。
しかもあたしが
『いいよ』って言うのもちゃんとわかってた。
洋はゆっくりと口を開くと
「俺・・・転校するんだ・・・」
ほら、やっぱり。
わざわざ強がらないでよ。
ちゃんとあたしには目見ていってよ。
あたしの前ぐらい泣いてよ。
「どこにいっちゃうの?」
ねぇ、泣いたら困る?
困らないわけないよね?
「長野」
ここが東京だから長野だとやっぱり遠い。
「いつ決まってたの?」