幼なじみに恋をして
あ…
本当に気にしてる…
あたしは、
ゆっくり口を開いて
「大丈夫だよ、びっくりしただけだから。
えっと…その…一応
は、はじめてじゃないから…」
絶対顔が赤い。
あたしは確かにキスは初めてじゃない。
北川君はほっとしたように
「そうだよね、ごめんね」
って言った。
それからあたしたちは沈黙で、なにも話さないからあたしは
「も、もういくね」
って言った。
そういうと北川君は
「うん」
って言った。
あたしがドアへ向かうとき
「斎藤さん」
って声がしたからまた振り向いた。
「どうしたの?」
っていうと
北川君は真剣な顔で…。